トップ 一覧 ソース 検索 ヘルプ RSS ログイン

C++標準ライブラリの使い方 完全ガイド

csu_a.jpg csu_b.jpg

著者:柏原正三

 感想

C++の標準ライブラリの使い方について説明した本。STLの解説がメインなんだけど、その中でもコンテナの話がずいぶんあっさりしてるのが特徴かな。アダプタやアルゴリズムをまじめに解説してるところが逆に新鮮。・・・そこまで解説する価値があるかどうかは疑問なんだけど。

いちおう、C++でテンプレートを使うときの説明も少しはある。けど、全体としては、C++を理解してることが前提になってる。

ざっと目を通して気がつくのは、STLの無駄な機能の多さ。アロケーターは存在自体が無駄。アダプタも大半が無駄。アルゴリズムなんて9割以上が無駄。普通のプログラマーは一生使わないような機能を標準に含めるなよ、と。ヘルプで調べるより作った方が速いような機能も標準には不要。

あと、これはSTLだけの責任じゃないかもしれないが・・・ 名前の汚さはどうにかならなかったのか? begin()/end()の逆がrbegin()/rend()ってどういうこと? できの悪い笑い話かよ。fill_n()の_nも謎だな。ディスク上の1Byteすら貴重だった時代ならともかく、90年代になってからこのネーミングセンスで標準を作っちゃうのはなぁ。ちょっと痛すぎ。

一番よく使われるであろうコンテナクラスで、無駄に対称性が低いのも疑問。listでsort()が使えないって・・・ 誰も疑問に思わなかったのか? メンバ関数のsort()を使ってくださいって・・・ さらに対称性を下げてどうするの? そんなに、プログラマーに無駄な知識を要求したいの?

内容としては悪くないと思うけど、読んでの結論は内容を否定することに・・・ どうして、こんなのを標準にしちゃったんだろうなぁ。そして、いつまでたっても更新されないのも謎。C++の規格とは別に、標準ライブラリだけ更新しても良いだろうに。

どうしてもSTLを使う必要がある人なら、一度は読んでおいても良いかも? 個人的には、STLそのものがおすすめできないんだが。

(´-`).。о〇(どうして俺は、こんな本まで買ってるんだろうなぁ・・・)


(2009/12/11 書評